2019年1月26日(土)~3月10日(日) 三軒茶屋【生活工房『新雪の時代―江別市世田谷の暮らしと文化』】

2019/01/23


世田谷区33世帯の開拓からはじまった「北の世田谷」を紹介する初の展覧会が、三軒茶屋キャロットタワー内・生活工房ギャラリーで開催されます。
第二次世界大戦末期、東京空襲による住宅不足と食糧増産のため「拓北農兵隊」として北海道へ渡った人々がいたこと。その北海道・野幌原野の三角州に位置した場所に世田谷部落*があること、ご存知でしょうか。北海道の地に集まったさまざまな経歴を持つ人々は、数多くの困難を乗り越えながらも農耕作を切り拓き、終戦まもなく共同で建てた「世田谷倶楽部」で文学・思想・詩・音楽・書道・英語などを子どもたちに教えはじめます。
その教えや日々の記録など、住民自らが書き残した言葉、写真や映像資料など現存する貴重な資料をもとに、もうひとつの世田谷の歴史と暮らしが公開されます。展示は「世田谷倶楽部」で学んだ開拓2世の山形トムさんの100号を超える絵画作品や、地元の市民劇団「川」による演劇上映の記録などが展開。さらに、本展出品作家である山形トムさんのギャラリートークが緊急開催決定。北の世田谷の暮らしから生まれた絵画を前に、開拓者自身による貴重なお話を伺います。
作品と資料から観られる新天地で切り拓いた文化と歴史、そこに息づく人々の活動をぜひお見逃しなく。

*北海道では、行政組繊の「村」と区別する日常語として、「集落」や「コミュニティ」等の意味で部落という言葉が今も使われています。

▼関連プログラム
『トークイベント「山形トム、自作を語る。」』
江別市"世田谷"の開拓者であり、本展出品作家である山形トムさんのギャラリートーク。
日時:2月17日(日)11:00~11:30
定員:10名程度(申込不要、当日直接会場へ)

『レクチャー「空襲と移住―焼け出された人々の記憶をめぐって」』
拓北農兵隊について研究している木村さんにお話から、空襲の記憶との向き合い方や継承について考えます。
日時:2019年2月11日(月・祝) 14:00~15:30
参加費:500円
定員:40名(申込先着)
講師:木村豊(筑波大学人文社会系 研究員)

『特別上映「劇団[川]第35回公演“北の世田谷物語”」』
1994年に江別市の市民劇団[川]が上演した『北の世田谷物語』の公演記録を上映。
日程:2019年3月9日(土)・10(日)
時間:①11:00~14:00 ②15:00~18:00
定員:各回50名(申込不要、途中入退場可)

●日時:2019年1月26日(土)~3月10日(日) 11:00~19:00 ※月曜定休
●場所:生活工房ギャラリー (世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー)
●URL:世田谷文化生活情報センター 生活工房ウェブサイト

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