トルコ北部・トカット県で作られている、600年の歴史を持つ木版プリント「バスク」は、女性が被るスカーフとして広く庶民に親しまれてきました。今回、生活工房ギャラリーで開催されているのは、その魅力や製法が見られる展覧会です。
トルコでは宗教上の理由からスカーフをかぶる女性たちがおり、日常的に身につけるもののため、自分らしさを表すスカーフの色や柄を選ぶのに心血を注ぎます。「オヤ」と呼ばれる縁飾りとスカーフの色の組み合わせを考えるのも、彼女たちには楽しい作業です。
今展では、トルコで伝統手工芸の店を営む野中幾美さんによる、伝統的なモチーフの木版やそれを使用したスカーフやテキスタイルを100点以上紹介。バスクが作られるまでの現地の映像も上映されます。関連企画として、バスクについての講演や、木版プリントのワークショップも開催。また、日本の手ぬぐいにトルコのバスク職人が木版プリントを施したコラボレーション作品も紹介しています。
▼関連イベント
トークイベント「バスクの故郷・トカット~門外不出の伝統工芸」
バスクの歴史と背景、モチーフや技術など、トカットの日常風景の写真からトークを展開します。
8月3日(土) 14:00〜15:30
講師:野中幾美(トルコ伝統手工芸の店「ミフリ」代表)
参加費:500円(トルコのリンゴティー付き)/50名(申込先着)
申込:電話(03‒5432‒1543)か、専用申込フォームにて
関連上映会「トルコのお菓子と音楽、そしてラマダン」
8月4日(日) ① 13:30〜14:45 ② 15:15〜16:30
上映作品:「トルコのお菓子ヘルヴァ」(2006年/15分)、「トルコのチーズづくり」(1972年/6分)、「イスラムの断食 トルコ・カバコズ村」(1970年/12分)、「トルコの管楽器ズルナ」(2006年/33分)
参加費:無料/各回50名(当日先着)、予約不要
ワークショップ「トルコの木版でつくるスカーフ」
トルコ製のスカーフ用薄手コットンに好きな木版を押し、彩色して仕上げます。
①8月9日(金) ②8月10日(土)13:30〜16:30
講師:成原さと子(バスク屋さん)
参加費:各回2,500円(材料費込)/各回15名(抽選) 対象:高校生以上
申込:専用申込フォーム、または往復はがきにて(希望日・氏名・住所・電話番号・年齢を明記)7月27日(必着)
バスクをめぐるギャラリートーク
7月30日(火)・8月4日(日)・8月10日(土)11:15〜12:00
トーク:野中幾美(トルコ伝統手工芸の店「ミフリ」代表)
トルコ手工芸品の販売会
バスクのスカーフやテキスタイル、本展オリジナルの「バスク手ぬぐい」など、トルコの手工芸品の販売会。
7月30日(火)・8月3日(土)・4日(日)・9日(金)・10日(土)11:00〜17:00
●日程:2019年7月20日(土)〜9月1日(日)
●時間:9:00~21:00 ※月曜休み(8月12日[月・祝]をのぞく)
●場所:生活工房ギャラリー(世田谷区太子堂4-1-1)
●関連URL:世田谷文化生活情報センター 生活工房 ウェブサイト