のりたかさん・かなさん

最寄り駅
松陰神社前

美容師の夫・のりたかさん、ホテルのレストランで働きながら子育てに励む妻・かなさん、息子さんの3人ご家族。旦那さんの世田谷線歴は8年。かなさんは結婚を機にこのエリアに移り住む。じっくり探すつもりが、一発で決めてしまったという現在の松陰神社前での暮らしについて、仕事、家庭、子育てとさまざまな面から、その魅力を伺った。 編集:加藤将太 文章:軽部三重子 写真:山川哲矢

こんなフレンドリーであったかい街が東京に。

以前は、環状七号戦の内側、三軒茶屋近くに住んでいたというのりたかさん。世田谷線のアットホームさに魅かれて、世田谷駅に移り住んだのが8年ほど前。そして4年前、結婚を機に今の松陰神社前へ引っ越してきた。その移動距離、わずか500m未満だ。

「三軒茶屋の野沢に住んでいたときは、なんというかガヤガヤしていて。近所に知り合いができるなんてこともなく、本当に一人で暮らしている感じでした。それにひきかえ、このエリアはアットホーム。もっと人と関わりたいとか思っていたわけでもないんですが、結果的に気に入ってしまったんですよね」(のりたかさん)

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一方で、事前情報なく引っ越してきたというかなさんの目には、どう映ったのだろう。

「皆さんとてもフレンドリーで、とても良い街だなって思いましたよ。知り合いも全くいなかったんですが、声をかけてくださる人がたくさんいるから、どんどん顔見知りが増えて、あったかいなぁって。子どもができてからは特にそう思いますね」(かなさん)

住んでわかる、商店街のある暮らしの魅力。

松陰神社前といえば、象徴的なのが駅を挟んで南北に伸びる松陰神社通り商店街の存在。家族の暮らしの中では、どんな存在なのだろうか?

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「お肉でもお魚でもお野菜でも、なんでも揃うっていうのはもちろんですけど、良い物が揃っているので産地とかで選べるっていうのが嬉しいですよね。子どもが小さいので、食材はどうしても気になりますから。単に「国産」っていうだけじゃなくて、日本のどこの物なのか、それを選べるっていうのがすごく有り難いです。商店街も含めて、近所にスーパーも保育園も小児科もあるし、生活はこのエリアで全てまかなえちゃいますよ」(かなさん)

「僕も引っ越してくる前は、目には入っていたけど全然活用していなかったんですよ。それがここで暮らすようになって、こんなに使えるのか、というか本当になんでもここで済ませられるんだなって実感しましたね」(のりたかさん)

通勤も「遠い」とは感じない。

このエリアに住まう上で、一番のネックとなるのが、アクセスの面ではないだろうか。三軒茶屋から乗り換えが必要な場所で、不便さを感じていないのか、率直な意見を聞いてみた。

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「住む前は確かに、環七を越えると遠いイメージがありましたよね。住んでしまえば、なんてことはないんですけど。僕の勤務先は道玄坂で、バイク通勤なのでアクセスの面も全然気にならないですしね。引っ越しを考えているお客さんには勧めたりしてますよ。若林とか松陰神社前とかいいですよって。バスも便利ですよね。東横線の方にも出られますから」(のりたかさん)

「私もここ1年、電車で東京駅まで通ってますけど、不自由は感じませんね。休みの日は、自転車を使えば自由ヶ丘とか駒沢公園も近いですしね。アクセスの問題よりも、生活しやすいメリットの方が大きいように感じますね。買い物のこともそうですし、公園がたくさんあったり、小さい子どもを連れていけるお店もたくさんあったり、子供を育てていくにも良い環境だと思います」(かなさん)

地域の人が見守ってくれる安心感。

二人の生活の中心には、息子さんがいる。おすすめのスポットを尋ねると、カフェ、パン屋さん、そして公園、と返してくれた。

「松陰神社の隣の若林公園に、(通称)らくだ公園、先月できたミズ公園。この辺は子どもと遊べるところが多いんですよね。今朝も公園で遊んできたんですよ」(のりたかさん)

「公園で知らない人と話をしても平気な雰囲気がありますね」(かなさん)

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「それに四季折々の風景も楽しめるんですよね、ここは。松陰神社の枝垂桜もきれいだし、この辺の桜が見頃を過ぎると、今度は馬事公苑が満開になるんですよ。6月はアジサイもいいですしね」(のりたかさん)

「この街にいると、子どもがいるのが当たり前の光景なんです。お店に入っても、『ちょっとくらい騒いでも大丈夫ですよ』って言ってもらったり、帰りにおもちゃをくれたり(笑)。だから『牛和』とか『STUDY』とか、リピートしているお店も多いんです。そうやって知っている人が増えていくと、たとえば小学生になった時に一人で出歩いていても安心ですしね。住めば住むほど、魅力が広がるし、好きになる街ですね」(かなさん)

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