世田谷文学館でミロコマチコさんの展覧会『いきものたちの音がきこえる』が開催されています。

絵本作家としてのデビュー作「オオカミがとぶひ」が、日本絵本賞の大賞に輝いたミロコマチコさん。その類いまれな色彩感覚と独自の造形表現、豊かな言語感覚によって生み出される作品は、国内外の名だたる絵本賞を受賞してきました。その作品に子どもたちはもちろん大人も、生き生きとダイナミックに描かれる動物たちにおもわず目を奪われ、作者の動物への深い愛情が絵の中・物語の中から伝わってきます。

展示は動物たちの息づかいが伝わる「大地をふみならす」、鳥や虫たちを描いた「そらを吹く」、ヘラジカを描いた大型作品を含む「ひびく夜」、力強い草花の成長を表現した「芽生えのうた」、そして身近な生き物を捉えた「庭のこえ」の5つの章で構成。絵本原画、立体作品、人形などの作品約150点に最新作を加えて展示されています。

絵本の中から飛び出した原画の世界を私たちはどんな風に感じるのでしょうか。絵の中にあるいきものたちの音にそっと耳をすませてみてください。