世田谷美術館分館清川泰次記念ギャラリーで、清川泰次さんの作品展『色と色のハーモニー』が開催されています。
ものを写すことに捉われない、独自の抽象芸術を探求した画家・清川泰次さん。学生時代に独学で油絵を始め、初期には具象的な作品を描いていましたが、1950年代に約3年間の渡米を経験し、本格的に抽象表現へ移行しました。その後は、少しずつスタイルを変えながら、線と色面のみによる表現で作品を描き続けました。アメリカから帰国直後には、様々な色の線と面で構成された作品を多く描きますが、その後、1963年に再び渡米してからは、白を基調としたシンプルなスタイルへと変わっていきます。さらに、晩年の1990年代には、再び色彩豊かな作風となり、線、色、かたちによる美を追求しました。
今回は作品における「色」に着目した、初期から晩年までの作品10数点が展示されています。約60年にわたって描かれた清川泰次さんの色彩の変遷を見に行ってみてはいかがですか。会期中には、担当学芸員による今展の見どころについてのギャラリートークと、清川泰次さんとその作品についてのスライドレクチャーも開催されます。詳細はホームページをご覧ください。
●日時:2018年4月3日(火)~8月26日(日) 10:00~18:00 ※月曜日休館
●場所:世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー(世田谷区成城2-22-17)
●観覧料:一般 200円/大高生 150円/65歳以上・中小生 100円
※小中学生は土、日、祝・休日、夏休み期間は無料