「放浪記」「晩菊」「浮雲」などの作品で知られる小説家・詩人の林芙美子さんに焦点を当てた企画展。幼少期の行商生活を経て、職を転々としながらも詩や童話を書き続けた林芙美子さんは、自らの貧困生活へ立ち向かうように生きる苦しみを吐露し、労苦の多かった人生を奔放な文体で表現しました。ひたむきに力強く生きる女性を描いた数々の名作は、戦前・戦後を通じて多くの読者を魅了し続けています。
今回の展覧会では、宿命的放浪の作家・林芙美子さんのことばを現代に生きる人々へ”幸福に生きるための処方箋”ととらえ、原稿、書簡、絵画など約250点の資料から紹介されます。会期中は朗読会、朗読ショー、ミニマーケットなどのイベントも開催。
ひとりの女性が紡いだ終生のことばたち。今を生きる私たちに、どんなことを教えてくれるのでしょうか。
●日時:2018年4月28日(土)~7月1日(日) ※月曜日は休館日
●場所:世田谷文学館2階展示室 (世田谷区南烏山1-10-10)
●料金:一般 800円/65歳以上、高校・大学生 600円/障害者手帳をお持ちの方 400円/小・中学生 300円
●URL:世田谷文学館 ホームページ