折紙は、千年以上昔の「紙を美しく折って包む」という礼法から生まれ、発展した娯楽文化です。子どもの遊びとして親しまれているのはもちろん、「ORIGAMI」の名で世界に愛好家が増えています。また、立体的で複雑な折紙も生み出されるようになり、その手法は進化し続けています。私たちは日々、紙袋の口を閉じたり、割り箸の袋で箸置きをつくってみたり、たくさんの「折る」という所作をしています。そしてもしも、ハンカチの端っこ、紙コップの飲み口などにも、遊びを折込んでみたら…?! そこにコミュニケーションが生まれたり、気持ちを伝えたり、生活の細部はもっと楽しくなることでしょう。
この展示では、折紙の可能性を伝えるグループ「折紙創作集団スクエア」が、「いつものあれの端っこに折紙がひそんでいたら!?」というテーマで制作したオリジナル作品を展示し、日常に取り入れられる折紙遊びを提案します。
ユーモアあふれる“もしも”の折紙生活空間を、楽しんでみてください。