世田谷では、樹林地や水辺地、動植物の生息地など、貴重な自然の残されている民有地を「特別保護区」として指定しています。今回、現在指定されている4ヶ所のうち、春の装いとなった「経堂五丁目特別保護区」と「深沢八丁目無原罪特別保護区」が一般開放されます。
みどりの少ない世田谷地域にある「経堂五丁目特別保護区」は、樹林地と湧水の池からなる貴重なオアシスで、コブシやモクレン、そして世田谷では珍しいエドヒガンザクラの花が、池の水面を美しく染めます。この湧水池は、なぜか湧き出し口がどこにあるのかがはっきりしていないそう。昔むかし、大男のだいだらぼっちが歩いた足跡が池になったという伝説もある不思議な池です。
「深沢八丁目無原罪特別保護区」は、国道246号線にほど近い、閑静な住宅街の一角にあるカトリック無原罪聖母宣教女会の庭園。湧水によってできた池を中心に園路が巡らされた回遊式風の庭園が広がっています。瑞々しい若葉が目をなごませてくれ、新緑の中から聞こえてくる小鳥のさえずる声に心が安らぎます。一般開放の際には、保護区内の自然や魅力を来場された方へ解説しています。春を感じながら、世田谷の保護区活動を学べるこの機会にぜひ訪れて見てください。
●日程:2019年3月30日(土)・31日(日)、4月6日(土)・7日(日)
●時間:10:00~16:00
●関連URL:世田谷区 ホームページ、世田谷トラストまちづくり ホームページ