2019年4月20日(土)~6月30日(日) 芦花公園【萬画家・石ノ森章太郎展『ボクは、ダ・ビンチになりたかった』世田谷文学館】

2019/04/19

マンガ家として『サイボーグ009』『仮面ライダー』『佐武と市捕物控』など数々のヒット作で知られる石ノ森章太郎さん(1938-1998)は、エンターテインメント作品を量産する一方で実験的作品『章太郎のファンタジーワールド ジュン』や『マンガ日本経済入門』など画期的なテーマにもチャレンジし続け、万物を表現できるメディアとしての”萬画”を提唱しました。

石ノ森さんの"萬画宣言"は当初、「カルチャーに依存した、サブカルチャーとしての漫画」からの脱却でした。漫画は、コマ絵と呼ばれる1枚のスケッチから、手塚治虫らの活動を経て、絵画や映画と同じ芸術の一分野となりました。そして石ノ森さんは、手塚の歩んだ道を引き継ぎ、マンガをあらゆる事象"森羅萬象"を表現できるマルチメディアとしての"萬画"へと進化させたのです。彼の遺業の総体を振り返る時、”萬画”は教育や文化・社会現象など、人の営み全てに関わりながら拡がりをみせる萬画家・石ノ森章太郎さんの人生観そのものです。

また、後進育成のための、マンガ入門書やエッセイ刊行の他、晩年は郷里貢献活動として、「マンガを活かした街づくり」に尽力するなど、教育者や作家、社会企業家(社会変革の担い手)としての側面も併せ持ちます。今回の展示では「世界一多作なマンガ家」の多様性、先見性が展開されます。

●日時:2019年4月20日(土)~6月30日(日) ※毎週月曜休館
●時間:10:00~18:00 (入館は17:30まで)
●場所:世田谷文学館 (世田谷区南烏1-10-10)
●入館料:一般 800円/65歳以上、大高学生 600円/障害者手帳をお持ちの方 400円/中学生以下無料
●関連URL:世田谷文学館 ホームページ

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