2024年3月2日(土)~ 3月10日(日) 松陰神社前【アート展『 “Nodal Echoes” Narukawa Lab │ Goshi Uhira 「結節と広がり」鳴川研究室 | 宇平剛史』開催】

2024/02/26

松陰神社前駅から歩いて7分、昭和の文豪の住まいのような佇まいの立派な一軒家。この場所を改修し設られたシェアオフィス「THE FORUM Setagaya」が今年2024 年3月末をもって運営を終了。この場所最後の展示会として2024年3月2日(土)より『 “Nodal Echoes” Narukawa Lab │ Goshi Uhira 「結節と広がり」鳴川研究室 | 宇平剛史』が開催されます。

建築家構造家でオーサグラフの発明者である鳴川肇率いる鳴川研究室と、現代美術家・デザイナーの宇平剛史の2 名を迎え、「結節と広がり」と題したこちらの展覧会。

現在慶應義塾大学准教授として日々研究し、創作活動を数学や物理の身体知として捉えていたり、完成したかたちの裏にある「つくりやすさ」や「つくる手順」に価値ある論理があると捉えている鳴川氏。一方の宇平氏は美術書の装幀や企業とのコミッションワークなど、モノクロームを基調とする精緻かつ静謐な仕事で評価を得ながら、現代美術の領域でも作品を発表し、自身の哲学的・感覚的な問いに基づいた制作を重ねています。

この一見対照的な2人の作品に通ずるのは、要素が集まって結びつくことで広がる世界。会場となるTHE FORUM Setagayaもまた、個々が集まり交わる結節点といえる場です。そして、惜しまれつつも今春クローズするTHE FORUM Setagayaが、この2人の作品とともに記憶に残ることでしょう。

鳴川研究室が研究・制作してきたテンセグリティ構造は無数の棒がワイヤーを介して強く結節し合いあたかも重力に抗うように宙に広がります。半世紀以上前にバックミンスター・フラーによって発明されたこの構造体は史上最軽量と謳われました。しかしワイヤーを多用しているためその張力管理が難しく手のひらサイズの構造模型でも製作が困難でした。本展覧会では、鳴川研究室で制作したテンセグリティによる2つの彫刻作品を披露します。

宇平が活動開始当初から制作を続ける連作《Skin》では、人の皮膚がもつ無限の肌理が高精細のグレースケール写真で表現され、実際の皮膚と見紛うほどの生々しい物質感を伴って提示されます。また、立体作品《Optical Glass》は、不揃いで揺らぎをもったフォルムの光学ガラス片が、空間の中で身体や風景を映しながら配置されます。

シェアオフィスとしての形が終了となり、家屋の今後の予定は未定とのこと。貴重な展示と共に、この場所をご覧いただける最後の機会となりますので是非、足を運んでみてはいかがでしょうか?

▼鳴川肇|Hajime Narukawa
デザイナー。1971年川崎市生まれ。芝浦工業大学工学部建築工学科卒 。東京藝術大学修士課程修了。the Berlage Institute Amsterdam 修了。VMXArchitects、佐々木睦朗構造計画研究所を経て、2009年オーサグラフ(株)設立。2011年 日本科学未来館ジオコスモスなど設計協力。同年グッドデザイン賞ベスト100 受賞。2015年 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス准教授(現職)に就任。2016年グッドデザイン大賞受賞。2017年ノースフェース・ドームテントGEODOME4 設計協力。同年 Ranald MacDnald Prize 受賞。2022年 the North Face Sphere アートワークTensegrity 90、2023年 日本地図学会賞(論文賞)、ISSEY MIYAKE,HOMME PLISSÉ, アートワークTensegrity Tree 制作発表。慶應義塾大学にて博士号取得(政策・メディア)。

▼宇平剛史|Goshi Uhira
現代美術家・デザイナー。1988年福岡県福岡市生まれ。東京都立大学 (旧首都大学東京) システムデザイン学部インダストリアルアートコース修了。人の皮膚がもつ無限の肌理を高精細のグレースケール写真で提示する連作《Skin》や、数千個のガラスの球体を用いたインスタレーション作品《Glass Balls》などを発表している。2023年にN&A Art SITE で個展「事物の生」、2021年に横浜市民ギャラリーで個展「Unknown Skin」、2020年にNADiff a/p/a/r/t で「呼吸する書物|Breathing Books」を開催。2020年に3331 Arts Chiyoda で開催された3331 Art Fair に参加し、小池一子賞を受賞。装幀を手がけた主な書籍に、星野太『美学のプラクティス』(水声社、2021年)、沢山遼『絵画の力学』(書肆侃侃房、2020年)、荒川徹『ドナルド・ジャッド』(水声社、2019年)、横田大輔『Vertigo』(Newfave、2014 年)などがある。2022年にはこれまでのアートワークとデザインワークで構成した初の作品集『Cosmos of Silence』(ORDINARY BOOKS)を出版。

▼THE FORUM Setagaya
昭和の文豪が好みそうなこの広い家屋は、P. ドラッカーを日本に初めて紹介し『現代の経営』を翻訳した経営学者・野田一夫先生が住んでいた家でした。野田先生は、70年代に赤坂のとあるホテルに『FORUM』というクラブ形式のサロンを始め、孫正義さんをはじめとする、様々なベンチャー創業者が顔を出し交流しました。その『FORUM』を現代に受け継ぎ、様々なクリエーターが集う場として2012 年にスタートしたのがシェアオフィス THE FORUM Setagaya です。尚、今年2024 年3 月末をもって運営は終了致します。この家屋をご覧いただける最後の機会となりますので是非お越しください。

Nodal Echoes Narukawa Lab | Goshi Uhira
結節と広がり 鳴川研究室|宇平剛史 
● 日程:2024年3月2日(土)3月10日(日)
● 時間:12:0018:00(入場無料)
● 場所:THE FORUM Setagaya(東京都世田谷区上馬5-15-15)
● ウェブサイト:https://the-forum.jp/event/

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