世田谷美術館は1986年3月30日、23区内でも有数の緑地である都立砧公園の一角に開館しました。建築家・内井昭蔵による木と大理石とコンクリートを組み合わせた装飾性豊かな建築空間は、当時の公立美術館のなかでもとりわけ優雅なもので、そのコンセプトは「生活空間としての美術館」。素朴派・現代美術・世田谷ゆかりの作家の3つのテーマを柱に収集活動も行っており、所蔵作品は現在1万6000点を超えるのだとか。
開館30周年を記念する本展では、フランスの素朴派を起点として、時代やジャンルを超えて作品を組み合わせ、美術と生活をめぐる5 つの物語に見立てて、コレクションが紹介されています。マックス・エルンストやアンリ・ルソー、セラフィーヌ・ルイといった海外の巨匠作家の他、横尾忠則、土方久功、桑原甲子雄ら、絵画、彫刻、写真作品など、同館選りすぐりの収蔵作品を堪能してみるのはいかがでしょうか。
●日程:11月19日(土)~1月29日(日)
●時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
●休館日:月曜日および12/29~1/3 ※2017年1月9日(月・祝)は開館、翌10日(火)は休館。
●料金:一般1000円、65歳以上800円、大高生800円、中小生500円
●会場:世田谷美術館 (世田谷区砧公園1-2)
●問い合わせ:03-3415-6011