三軒茶屋の迷宮「三角地帯」と呼ばれる地域に焦点をあてた展覧会が、三軒茶屋の生活工房ギャラリーで開催されます。
世田谷通りと玉川通りに(国道246号線)に挟まれたこの区画は、江戸時代に大山詣の休憩所として栄えたという歴史のある土地。終戦後のバラック街を経て、現在では多くの飲食店で賑わう歓楽街となっています。本展覧会は、そんな昭和の影が色濃く残る三角地帯の調査・記録を試みるもので、考現学を提唱した建築研究家・風俗研究家の今和次郎の手法にならい、店舗の営みや行き交う人々の様子をイラストや図にまとめていきます。アートディレクターに江森丈晃氏、イラストレーターには羽鳥好美氏、山口洋佑氏、生平桜子氏、オカヤイヅミ氏が参加しているほか、世田谷在住のエッセイスト・しまおまほ氏による三角地帯のレポートや、三角地帯の変遷を知る商店街の方へのインタビュー記事も展示予定とのこと。
さらに会期中には、写真家であり編集者でもある都築響一氏のトークイベントなど、関連イベントが開催予定です。事前申し込みが必要なのでご注意ください。
「三角地帯」の場所を知っていても、敢えて紐解くという行為を体感できることはあまりないはず。日々変わりゆく街のなかで、一歩立ち止まって見つめてみるのも面白いかもしれません。
▼展示内容
1.三角地帯の地図、通行ルートの調査
2.店舗のメニュー、看板、間取りの調査
3.通行量調査
4.しまおまほの取材記事
5.その他(三角地帯への関わりが長い地元の人に取材した、三角地帯のオーラルヒストリーなど)
▼関連イベント
1.都築響一のフィールド・ノートー記録し、記憶すること
講師:都築響一(編集者)
2月6日(土) / 15:00〜16:30 / 参加費:500円 / 先着60名
※定員に達したため予約を締め切りました。
2.セタガヤ・ローカルの歩き方
2月28日(日) / 15:00〜16:30 / 参加費:500円 / 先着60名
講師:しまおまほ(エッセイスト)、草彅洋平(東京ピストル)
〈申し込み方法〉
電話:03-5432-1543
メール:info[at]setagaya-ldc.net([at]を@に変えて送信してください)
※メールの場合は件名を「三角地帯イベント申込」として、参加希望の日、氏名、電話番号を明記の上、お送りください。
「三軒茶屋 三角地帯 考現学」
●開催期間:2016年1月30日(土)〜2月28日(日)
●会場:生活工房ギャラリー(〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー 3F)
●時間:9:00〜20:00
●休館日:会期中無休
●観覧料:入場無料 ※関連イベントへの参加は参加費が必要です