ファッション誌やカルチャー誌にマンガやエッセイを発表する漫画家・エッセイストのしまおまほさん。祖父母の作家・島尾敏雄さんと島尾ミホさん。そして写真家の島尾伸三、潮田登久子の両親とともに世田谷・豪徳寺で育ちました。

な家族の存在は、自身の日常を題材にしたエッセイにもしばしば登場し、ときにおかしく、ときに切ないエピソードとともに綴られています。しまおさんにとって家族は、最も身近で、かつ大切なテーマ。2015年に出産した息子と母子で暮らし、古希を過ぎた両親の姿とすくすく育つ子どもの姿を見守るしまおさんは、娘として母として、いま、家族の新たな風景を見つめています。

社会やライフスタイルの変化にともない、多様な家族のかたちがある今。生活工房ギャラリーで開催される今回の展示は、しまおさんとともに改めて「家族」について考える展覧会です。しまおさんが綴った家族をめぐるエッセイ、両親が撮影した家族写真をはじめ、家族にまつわる品々から「家族」を探ります。