特集

せたがやンソンの誘惑|VOL.1

スウェーデンに伝わる定番家庭料理のひとつにグラタン料理が挙げられる。その別名を”ヤンソンの誘惑”と呼ぶことと、世田谷由来の食材を使って料理をつくろうという意味からはじまったのが、この『せたがやンソンの誘惑』。記念すべき第1回は『せたがやライド』にて立ち寄った、上祖師谷で養鶏と養豚を営む吉実園の有精卵を含んだ4種類の塩麹料理レシピ。ゲストに塩麹料理の火付け役、おのみささんを迎えて、誰でも簡単につくれる塩麹料理を紹介してもらいました。

編集:加藤 将太 文章:軽部 三重子 写真:古家 佑実

塩麹のつくりかた

feature_2_img_5
おのさんが教えてくれる塩麹を使った世田谷ゆかりの食材レシピは全4種類。まずはすべての料理に欠かせない塩麹のつくり方をおのさんのコメントを添えて。

最近はどこのスーパーでも売っている塩麹ですが、できれば自分でつくった方が安上がりだし、麹の酵素もイキイキと元気なままいただけます。拍子抜けするほど簡単ですので、ぜひつくってみてください。旨味も栄養もたっぷり詰まった、まろやかな塩です。

<材料 / 作りやすい分量>
麹・・・200g
塩・・・60g
水・・・乾燥麴の場合300ml ※生麹の場合200ml

<作り方>

  • feature_2_img_6
  • feature_2_img_7
  • feature_2_img_8
  • feature_2_img_9
  • feature_2_img_10

ボウルに麹と塩を入れてよく混ぜ、水を注ぐ。麹はスーパーや自然食品屋で手に入ります。一般的に売られているものはたいてい乾燥麹です。水や塩はお好みのものでOK。できればミネラルウォーターや自然塩をお使いになるとよいと思います。

  • feature_2_img_11
  • feature_2_img_12

容器に入れ、蓋をゆるく閉める。

feature_2_img_13
常温に置いて一日一回混ぜ、ふわっと麹の香りがたち、麹の粒がやわらかくなったら(10日~2週間ほど)できあがり! 常温、または冷蔵庫で保存します。暖かい方が早く出来上がります。次に作るときは、古い塩麹を少し混ぜると、早く出来上がりますよ。

塩麹は発酵途中でガスを発生させてあふれることがあるので、少し大きめの容器に入れてください。蓋はゆるめに! 塩の量を増やしても構いません(保存性が高まります)。ですが、食品に浸透して、保存性もある塩分量ですので、減らさないでください。塩分が気になる方は使用量を減らして調節をしましょう。

レバーの青のり和え

feature_2_img_14
レバーは特有の臭みがあって敬遠されがちですが、塩麹に漬けておくと臭みも取れるので、レバー嫌いな人でも食べられますよ。

<材料 / 2~3人分>
レバー・・・200g
塩麴・・・小さじ2
A:塩麹・・・小さじ2 / 青のり・・・小さじ1 / オリーブオイル・・・小さじ1

<作り方>

  • feature_2_img_15
  • feature_2_img_16
  • feature_2_img_17
  • feature_2_img_18

レバーは脂肪や筋を取り除き、一口大に切って血のかたまりなどを洗い流してポリ袋などに入れる。塩麴を揉み込んで冷蔵庫で一晩置いておく。

  • feature_2_img_19
  • feature_2_img_20

上記を鍋に入れて水をひたひたに入れて中火にかけ、沸騰したらアクを取り除いて弱火にし、時々混ぜながら10分煮る。あら熱が取れるまでそのまま冷ます。

  • feature_2_img_21
  • feature_2_img_22

上記の水気を切り(※)、よく混ぜたAと和えて出来上がり。レバーを煮たスープも美味しいです。味が薄ければ塩麹を足し、野菜や肉などを加えて召し上がってください。

トップへもどる
Fudousan Plugin Ver.1.6.3