特集

KONCOSと歩く世田谷ボロ市

世田谷の街に430年以上も続く「世田谷ボロ市」。世田谷線沿線が最も賑わう地域の代表的なイベントを、世田谷ミッドタウン在住の音楽ユニット、KONCOSの古川太一と佐藤寛が歩く。古着や古道具などを扱う露店に飲食店、そしてボロ市名物まで堪能。街と旅をテーマに活動してきたKONCOSからボロ市の楽しさが見えてくる。

文章・構成:加藤将太 写真:山川哲矢

430年続く世田谷線沿線最大のイベント

東西は環状7号線と環状8号線、南北は田園都市線と小田急線に囲まれた世田谷ミッドタウン。そんな世田谷区のだいたい真ん中に広がるエリアの中で、三軒茶屋と下高井戸を結ぶ世田谷線沿線が1年で最も活気付く時期がある。それは1月と12月だ。

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毎年1月15日と16日、12月15日と16日の4日間、世田谷線の世田谷駅と上町駅を中心に開催される「世田谷ボロ市」(以下ボロ市)は、世田谷線沿線最大のイベントだ。その歴史はなんと430年以上(!)。世田谷を代表する伝統行事は東京都指定無形民俗文化財に指定されている。そもそもは古着や古道具、農産物などを持ち寄ったことからボロ市という名前が付いたとされているが、今では骨董品、日用雑貨、古本や食料品を売る露店も。国指定重要文化財の代官屋敷があるボロ市通りを中心に約700もの露店がずらりと並び、ボロ市は毎年多くの人々で賑わっている。

そんな世田谷ミッドタウンの代表的なイベントであるボロ市を2016年最初の特集としてご紹介。せたがやンソンと縁の深い二人とともにボロ市を散策した。

今回ボロ市を一緒に歩いてくれたのは、音楽ユニットKONCOSの古川太一さん(キーボード・ヴォーカル)と佐藤寛さん(ヴォーカル・ギター)。

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これまでにKONCOSは『ピアノフォルテ』と『街十色』という2枚のアルバムを通じて、47都道府県ツアー、日本100ヶ所ツアー(通称・「旅するコンコス」)に挑戦して、音楽で全国を旅しながら、その土地で感じたこと、出会った人たちとの交流をもとに音楽を作ってきた。ご存知かもしれないが、実はせたがやンソンのオープニング曲はKONCOS作曲によるものだ。前述の日本100ヶ所ツアーの中で松陰神社前のブックストア、nostos booksでライブとトークショー、またツアーの集大成としてnostos booksと松陰神社前のカフェSTUDYを舞台に写真展を開催し、さらに二人が世田谷ミッドタウン在住であることから、せたがやンソンのオープニング曲を作ってくれたのだった。

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現在のKONCOSは「旅するコンコス」からのステップアップとして、ドラムに紺野清志さんを加えたスリーピースのバンド編成を軸に活動中。敢えてKONCOSの代名詞ともいえる旅を封印して、新たな音楽の可能性を探る旅に専念している。そんなネクストモードのKONCOSにとって、久々の街歩きは彼らの原点に立ち返る貴重な時間となった。

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