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世田谷ギョーザホリック! —世田谷ミッドタウン 餃子マップー

個性あふれる魅力的なお店がたくさんある世田谷ミッドタウンですが、今回はパン屋さんに続いて餃子が美味しいお店にフォーカスしました。餃子専門店、ラーメン屋さん、お好み焼きやさんなど、ひとくちに「餃子」といっても所変われば餃子もそれぞれ。世田谷から出るけれど世田谷通り沿いにある、どうしても紹介したかった番外を入れて全16選。それぞれの魅力をお伝えします。取材にまわった編集部はまんまと餃子に魅入られ、「餃子食べたい」とつぶやいてしまう日々です。

構成・文章・写真:せたがやンソン イラスト:オガワナホ

屋台屋本店
湯麺とともに、もう逃れられない

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上馬の交差点から代田方面へと環状七号線を曲がると、左側に登場するのが創業25年を迎える屋台屋本店だ。野菜と丸ごとの地鶏を贅沢に使用した琥珀色の淡麗なスープと、信州八ヶ岳連峰の湧き水で作った麺のシンプルな旨味を味わう「湯麺(とんみん)」は、そのシンプルさゆえに、虜になってしまったら離れることができない味。スープを一口飲むごとに体に染み込んでゆくのを感じ、また一口と手が止まらなくても、塩分が控えめなので一滴残らず飲み干して罪悪感を感じなくていい。そんな湯麺と抜群の相性を誇るのが餃子だ。大粒でプリプリのひき肉、キャベツ、ニラが合わさった餡の食感がたまらなく、口に含んだ瞬間にじわりと広がる肉汁の旨味が。湯麺と相乗効果を生み出す。深夜に訪れてついつい麺と餃子を頼んでしまうことは、もはや必然なのだ。

屋台屋本店
住所:東京都世田谷区上馬4-11-26
TEL:非公開
営業時間:[平日]ランチ11:30~14:00 / ディナー17:00〜26:00 [日・祭]ランチのみ11:30~14:00
定休日:火曜日

 

NEPALICO
ネパール由来の体にやさしいおふくろの味

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2014年に駒沢にオープンした「ネパリコ」はネパール料理を提供するお店。店名の「ネパリ」はネパール、「コ」は「〜の」という意味で、ネパール出身のオーナーが「ネパールの」おいしくて、体にやさしいおふくろの味を日本でも紹介したいと始めた。駒沢店では、子供連れの家族にもゆっくりと食事を楽しんでもらえるようにお座敷席も用意。看板メニューの「ダル・バート」はレンズ豆などを使ったさらっとしたスープとごはんの定食。日本食のおみそしるとご飯のような、毎日食べるソウルフード。化学調味料を使わないやさしい味で、辛くないので胃腸が弱っている時にもおすすめ。そしてネパールの餃子である「モモ」は、ネパールではおやつに屋台で食べるそうだ。ひき肉(鶏と豚)、クミン、ウコン、ニラ、ネギ、キャベツなどたっぷりの具材を肉厚でモチモチの皮でぎっしり包んであり、ジューシーで食べ応えがある。トマトとゴマの特製ソースでいただく。

NEPALICO
住所:世田谷区上馬4-2-6 サンシティー東和101
TEL:03-6804-0576
営業時間:[ランチ]11:30〜15:00 / [ディナー]18:00〜23:00
定休日:木曜日
NEPALICO ウェブサイト

 

お好み焼き・鉄板焼き 陳屯酒(ちんとんしゃん)
愉快に集い、酒を楽しむ駒沢のお好み焼きビストロ

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246号線の駒沢交差点手前にある黄色い幌が目印の「陳屯酒」は、ジャズと鉄板の焼ける音、香ばしい匂いが店内に溢れるお好み焼きビストロだ。オーナー自身のルーツである関西の文化を取り入れた店名は上方落語「ちんとんしゃん」から名付け、陳「しゃべる」、屯「集まる」、酒「さけ」の意味を持つ漢字を当てた。名前通りに地域の人が愉快に集う場所を、20年以上にわたり営み続けている。創業当初からある「陳屯酒餃子」は店で提供するお好み焼きと同じ生地を使い、鉄板で焼いた丸い生地に餡をのせ仕上げる一品。その一連の動きをカウンター席では食欲を誘う香りとともに目の前で楽しめる。最後にごま油をかけ、ほどよい焼き目がついたら完成。モッチリとした弾力の新食感で、ジューシーな具材とごま油の香ばしさの相性もバッチリ。そのほか小麦粉を使わないとん平焼きやその日に市場で仕入れた旬のオススメなど、すべてが創作メニューで楽しませてくれる。

お好み焼き・鉄板焼き 陳屯酒
住所:東京都世田谷区駒沢1-17-14
電話:03-3424-9884
時間:18:00〜23:30(L.O.)
定休日:日曜日

 

餃子荘 紅蜥蜴
独自の味とセンスが光る小さなチャイニーズ・キッチン

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桜新町駅から246号線を目指して10分ほど歩くと、両サイドの建物にぎゅっと挟まれるように立つ店がある。蜥蜴のオブジェが貼りついた個性的な外観が目を引く「餃子荘紅蜥蜴」は今年で創業17年目。担々麺、とり麺、麻婆豆腐が有名だが、店名の通りに餃子が欠かせない。焼棒餃子は春巻きのように平たく、両面焼きで揚げられたようにパリッとした食感とジューシーな具材が癖になる。たっぷりの肉(鷄・豚)やネギ、春雨、里芋、山芋、長芋など11種類の具材と8種類の調味料を合わせた餡は水餃子も共通だが、水餃子は茹でたときの食感がよりつるりとするように一度冷凍してから調理され、食感も味わいも別物として楽しめる。急階段で2階へ上がる構造やオレンジやピンクの壁、毛沢東のアートの数々など、オリジナリティの高い味と独自のセンスが光る異空間が合わさり、遠くからも目指す人が絶えないほど人気のまさに「小さな」チャイニーズ・キッチンだ。

餃子荘 紅蜥蜴
店名:餃子荘 紅蜥蜴
住所:世田谷区新町2-4-15
TEL:03-3425-2233
営業時間:[ランチ]11:00〜14:30(L.O.) / [ディナー]17:00〜21:30(L.O.)
※平日はランチメニューあり。休日祭日はアラカルトのみ。
定休日:月曜日

 

松波ラーメン店
世田谷の人気ラーメン店がつくる、潔い焼き餃子

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支那ソバ、ワンタン麺、担々麺など、すべてのラーメンが看板メニューといっても過言ではない松波ラーメン店。そんな松陰神社前の大人気ラーメン店が提供する餃子は、潔く焼き餃子1種類(2016年4月から青柚子胡椒付き)。食品添加物を使わない餃子はシンプルで素朴な佇まいながら、しっかりとした味わい。あえて醤油を使わずに卓上の酢とコショウでさっぱりと、またはお好みで自家製のラー油を足すなどして、アレンジを楽しんでいただきたい。ちなみに餃子の数を5個 or 6個から選ぶことができるが、その理由は常連客の皆さんも知らないだろう。店主の松濤さんによると、餃子はオープン当初からのレギュラーメニューで、当時は5個入りのみだったのだとか。ところが5個だと二人でシェアすると3個2個と中途半端になってしまう。お客さんからのリクエストも受けて6個入り餃子が生まれ、5個入りもオープン時の名残として続けているという。世田谷の代表格ラーメン店の餃子に、ユニークな歴史あり。

松波ラーメン店
住所:東京都世田谷区若林3-19-7
TEL:03-5787-8789
営業時間:[月・火・木~土]11:30~14:30 / 17:00〜22:00 [日]11:30~15:00
定休日:水曜日、第2・第4木曜日

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