特集

世田谷ギョーザホリック! —世田谷ミッドタウン 餃子マップー

個性あふれる魅力的なお店がたくさんある世田谷ミッドタウンですが、今回はパン屋さんに続いて餃子が美味しいお店にフォーカスしました。餃子専門店、ラーメン屋さん、お好み焼きやさんなど、ひとくちに「餃子」といっても所変われば餃子もそれぞれ。世田谷から出るけれど世田谷通り沿いにある、どうしても紹介したかった番外を入れて全16選。それぞれの魅力をお伝えします。取材にまわった編集部はまんまと餃子に魅入られ、「餃子食べたい」とつぶやいてしまう日々です。

構成・文章・写真:せたがやンソン イラスト:オガワナホ

お好み焼き なにわ
お好み焼きの新発想

  • special_10_img_26
  • special_10_img_27
  • special_10_img_28
  • special_10_img_29
  • special_10_img_30

店主が脱サラをして始めたというお好み焼き屋の「なにわ」は、ご夫婦で営まれて今年で14年。松陰神社通り商店街の入り口そばで、この町に訪れる人々を迎え入れてくれているなにわがこの餃子特集に登場する理由とは、いつしか登場した人気メニュー「餃子玉」の存在にある。いわゆる餃子の具であるニラ、豚肉、ニンニクなどがお好み焼きのベースに混ぜ込まれており、チヂミのようにポン酢などでさっぱりといただく一品。一度この味を知ってしまうと、ソースやマヨネーズなどをたっぷりかけて味わうお好み焼きたちの合間に、必ずやつまみたくなってしまうだろう。エリンギバターやチキンのチーズ焼きなど鉄板焼きの一品メニューとあわせて、自分なりのベストコースを見つけるのも楽しい。焼き加減などは店主がしっかりとチェックしてくれるので、お好み焼きの初心者でも安心して訪れられる。

お好み焼き なにわ
住所:世田谷区世田谷4-1-1
TEL:03-3412-9981
営業時間:18:00〜
定休日:不定休

 

ふくいしラーメン 一心
いつしか欠かせなくなってしまった、一日の終着地点

  • special_10_img_31
  • special_10_img_32
  • special_10_img_33
  • special_10_img_34
  • special_10_img_35

世田谷通り沿いの松陰神社前通り商店街近く、サミットのすぐそばにある一心は、はっきり言ってこの町の拠り所である。数軒ほどハシゴして飲み歩いたあとに流れ着くこの地では、なぜだか日付をまたいでから食べるにはあまりに重量級とわかっているのに、「ふくいしラーメン こってり」や「チャーハン」などを注文せずにはいられない。そしてお客さんの半数以上がついつい添えてしまうというのが餃子だ。肉汁を閉じ込めるため厚くされた皮に包まれる具材の構成はいたってシンプルで、驚くのは全体に対するニンニクのバランス。かなり少量しか使っていないにもかかわらず、餡のコクがたまらない。最近では酢にコショウをたっぷり入れたタレで食べるお客さんが増えてきたそうだが、餡の旨味を味わうためにシンプルがベストなのも頷ける。10分程度の時間、じっくりと焼かれるのを待ちながら今日の出来事を反芻して、一日の締めくくりを餃子とラーメンで迎えたい。

ふくいしラーメン 一心
住所:世田谷区新町2-4-15
TEL:03-3428-6777
営業時間:[月~土]18:00~翌3:30 [日・祝]18:00~翌1:00
定休日:年中無休

 

麺屋かまし
無駄なく食べ尽くすかまし流

  • special_10_img_36
  • special_10_img_37
  • special_10_img_38
  • special_10_img_39
  • special_10_img_40

「かます」とは、岩手の方言でかき混ぜること。タマネギ・ニンジン・ピーマンなど7種類の野菜と国産鶏ひき肉を、鰹と椎茸の出汁でじっくりと煮込んだオリジナルレシピの肉味噌が麺の上を覆い、そのてっぺんに乗せられた卵を思いっきり混ぜていただく。そして、締めに器にゆで汁を注ぎ、スープに仕上げてきれいさっぱりと食べ干すのだ。今回はこのスープのなかに特製水餃子をダイブさせる、一見邪道な食べ方をおすすめしたい。肉味噌の旨味が出たスープに、ニンニクを使用せずに生姜などのスパイスを効かせており、かまし麺のあとでもツルっと食べてしまえる。スタンダードに南蛮醤油と青唐ラー油でいただく場合は、こちらもたっぷりとくぐらせて、タレの旨味も逃したくないところ。山牛蒡のもろみ漬け、ビールや日本酒、カウンターに置いてある南部鉄瓶など、いたるところに店主の出身地である岩手や地元・遠野の物がちりばめられ、こちらも楽しい発見ができそうだ。

麺屋かまし
住所:世田谷区世田谷4-6-1 高橋ビル102
TEL:なし
営業時間:11:30〜15:00
定休日:不定休
Facebookページ

 

蕎麦Sycamore(シカモア)
独創的な蕎麦屋による完成度の高い水餃子

  • special_10_img_41
  • special_10_img_42
  • special_10_img_43
  • special_10_img_44
  • special_10_img_45

レコード会社を退職後に蕎麦職人として修業を積んだ店主、小川さんの柔軟な発想から生まれたのは、「エビとパクチーの水餃子 蕎麦つゆ仕立て」。自身が好きなパクチーと築地で仕入れている海老を組み合わせて、半年ほど前に開発された変化球メニューは、最初はお試しではじめたものの利用客から大好評を得て、すぐにレギュラーメニュー入りを果たした。大ぶりに刻んだパクチーは水餃子の上にまぶす他に餡の中にも配合してあるため、香りだけじゃなく食感も十分に楽しめる。スパイスとして使っている五香粉(ウーシャンフェン)という中国の代表的な調味料との相性も抜群だ。水餃子のスープにかけ蕎麦の出汁を採用したのは蕎麦屋ならではのアプローチ。「この器に似合う料理をつくりたかったんです」と刺激を受けた盛り付け皿はご近所の器屋・工芸喜頓で購入したものという。雰囲気のある和食器も料理の一部を担っている、実に遊び心にあふれたひと皿は、シカモアセレクトの日本酒とともに味わうのも良し。

蕎麦Sycamore(シカモア)
住所:東京都世田谷区世田谷3-3-1 COMS SETAGAYA B-1
TEL:03-6413-5653
営業時間:17:30~25:00
定休日:月曜日、第1火曜日

 

亞細亞食堂サイゴン 上町店
パクチーホリックの桃源郷

  • special_10_img_46
  • special_10_img_47
  • special_10_img_48
  • special_10_img_49
  • special_10_img_50

世田谷が誇るアジア料理の名店サイゴン。今年で17年目を迎えた同店は、本当に美味しいアジア料理を求めた多くの人が、世田谷内外から詰めかける人気店だ。ベトナムでカレー店を営んでいたオーナーが、帰国後にリサイクルショップとレストランを併設したユニークな同店をオープンし、カレーでその人気に火がついた。さらにここ数年のパクチーブームで男女問わずエスニック料理やパクチー料理が人気だが、なかでもサイゴンの「パクチーぎょうざ」は外せない。餡には根元をたっぷりと使用し(時期によって葉も豊富)香り豊かでシャキシャキとした歯ごたえ、そして特製ゴマだれの中にもパクチーが入り、口に入れてから飲み込むまで、多幸感に満たされ続ける。春〜初夏、晩夏〜秋にかけたパクチーが採れる期間の限定メニューだが、何度も訪れたくなるまさに中毒性のある味だ。

亞細亞食堂サイゴン 上町店
住所:世田谷区世田谷3-3-5
TEL:03-3420-5581
営業時間:
[月~金]11:30~15:30(L.O.14:45) / 17:00~翌0:00(L.O.23:00)
※月2回、月曜日17:30からライブ営業あり
[土日祝]11:30~翌0:00(L.O.23:00)
定休日:不定休
Facebookページ

トップへもどる
Fudousan Plugin Ver.1.6.3