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世田谷ギョーザホリック! —世田谷ミッドタウン 餃子マップー

個性あふれる魅力的なお店がたくさんある世田谷ミッドタウンですが、今回はパン屋さんに続いて餃子が美味しいお店にフォーカスしました。餃子専門店、ラーメン屋さん、お好み焼きやさんなど、ひとくちに「餃子」といっても所変われば餃子もそれぞれ。世田谷から出るけれど世田谷通り沿いにある、どうしても紹介したかった番外を入れて全16選。それぞれの魅力をお伝えします。取材にまわった編集部はまんまと餃子に魅入られ、「餃子食べたい」とつぶやいてしまう日々です。

構成・文章・写真:せたがやンソン イラスト:オガワナホ

一福ぎょうざ 上町店
家庭で楽しむふくふくな幸せ餃子

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一福は、本店の阿佐ヶ谷をはじめとして、新高円寺や大井町、大倉山などに店舗を構えるテイクアウト専門の餃子店だ。材料の仕入れから製造は各店で行われているので、直売ならではの鮮度抜群の餃子が自宅で味わえる。食感をより楽しめるように3種類の大きさにカットされたざく切りのキャベツが多めに入る、あっさりとヘルシーな「一福ぎょうざ」、国産豚肉の旨味が口いっぱいに広がる「肉極みぎょうざ」、多めのにんにくとにんにくの芽入りで力強い味わいの「こく旨ぎょうざ」、そして期間限定メニューと、自分好みを探すのも楽しい。どれも20個からの販売だが、やや小ぶりなのでついつい欲張りたくなってしまう。包みたての生と、水餃子にもおすすめの冷凍が用途に合わせて選ぶことができ、家族の晩御飯にと100個ほど購入する人の姿も珍しくない。上町店はアートの展示も行われており、訪れるごとに新たな出会いがありそうだ。

一福 上町店
住所:世田谷2丁目6-5
TEL:03-5799-6099
営業時間:11:00〜20:00
定休日:不定休
Facebookページ

 

羽根木餃子
趣味ではじめた餃子づくりが全国屈指の人気店に

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テレビ・雑誌の取材やイベントへの出店オファーが引く手数多の羽根木餃子。お取り寄せ半年待ちの状態、その餃子の特徴は店名通りの“羽根”付き餃子。円を描いた盛り付けとパリッとした食感に思わず笑みがこぼれる。餡の具材はあら切りされた大きめサイズ。通例、餃子には挽き肉が使われるが、羽根木餃子で使っているのは、塩麹で揉み込んだしっかりとした肉質のブロック肉。現役ヘアメイクでもあるオーナーの島村さんによると、「もともと趣味で餃子をつくっていて、あるときに挽き肉を買い忘れて、ブロック肉を代用したんですよ。そしたら、友達が『このほうが美味い』と言ってくれて」。ちなみに皮も自家製。研究熱心な島村さんが専用の機械と独自の製法でつくっている。「ウチの餃子は餡と皮のバランスが重要なんです」。ある程度の塩分を含んだ皮は、トマト餃子やパクチー餃子など、肉以外の具材もぎっしりとした餡の旨味を引き立てる。

羽根木餃子
住所:世田谷区梅丘1-10-9
TEL:070-6638-0295
営業時間:11:00~16:00(テイクアウトのみ) 18:00-21:00(イートイン&テイクアウト)
定休日:水曜

 

代一元 山下店
“いい味”だらけ。豪徳寺の老舗中華料理店

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某シティボーイ系雑誌などで、食通クリエイターらが推薦したことからじわじわとファンを増やし続けている、豪徳寺駅山下商店街の老舗中華料理店。根強い人気のネギ味噌ラーメン、チャーハンと同じく餃子も看板メニューのひとつに数えられる。餡がぎっしり詰まった大ぶりの焼き餃子に使われる油はラード。深いコクと香ばしい風味が特徴だ。60年以上の歴史の中で定休日はずっと変わらない金曜日。定休日を金曜日に決めたのは、当時はプロレスラー力道山の試合を観るために誰もがテレビの前に釘付けだったから。また休憩時間のない通し営業のため、いつでも食事できるのはありがたく、テイクアウトのニーズにも対応している。ちなみに餃子の盛り付け皿の中には創業時から使い続けているものも残っている。年季の入った皿をよく見ると、「代一元」の書体が消えかかっている。さすがは老舗。料理以外にも “いい味”を感じさせてくれる。

代一元 山下店
住所:東京都世田谷区豪徳寺1-41-6 ワイズ豪徳寺1F
TEL:03-3429-3807
営業時間:11:30~21:00
定休日:金曜

 

ヤマタニ餃子店
ガツンとくる味に誘われ、今日もふらりと立ち寄りたくなる。

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小田急線千歳船橋駅から徒歩2分の小さな飲食店が軒を連ねる商店街の入口に、2016年2月にヤマタニ餃子店はオープンした。女性も入りやすいすっきりとした店内の中心にはコの字型のカウンターがあり、お酒の種類やおつまみメニューが充実していて、帰り道にふらりと立ち寄りたくなる場所だ。それもそのはず、ここは国分寺にある屋根裏酒場「ピグモン」の姉妹店である。人気メニューの特製餃子は豚肉と野菜が絶妙なバランスで、ニンニクがしっかりと効いたガツンとくる味についつい手が伸びてしまう。大きなエビ入りのその名も「まるごとエビ餃子」は、ぷりっとしたエビと餡の相性が抜群で食感とともに楽しめる一品。その他にもしそ、チーズ、紅生姜、パクチー(水餃子)といったバリエーションは餃子専門店だからこそだが、どれも食べたくなって選ぶのが非常に悩ましい。水餃子以外はテイクアウトができるので、手みやげとしても覚えておきたい。

ヤマタニ餃子店
住所:世田谷区経堂4-7-8
TEL:03-4291-9931
営業時間:15:00〜23:00(L.O. 22:00 / ドリンクL.O. 22:30)
定休日:第3月曜日・その他不定休

 

ギョーザブラザーズ
餃子で腹を充したい夢を叶えられる場所

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成城学園前駅から徒歩1分の場所に、2015年4月にオープンしたギョーザブラザーズ。ランチから営業している同店は、学生や近隣で働く人々の強い味方だ。ランチプレート650円(税抜き)や単品の餃子290円(6ヶ)をはじめとして、一品料理も290円前後ととてもリーズナブル。焼餃子は薄めの皮がパリッと香ばしく焼きあがり、野菜が多めの餡は素材のほのかな甘みを感じる。数量限定のもちもちまるチーズ餃子も逃したくないメニューだ。小さなおまんじゅうのようなフォルムで、一口噛み付くと閉じ込められていた肉汁が一気に溢れ出す、この瞬間がたまらない。餡自体の旨味もさることながら、チーズのコクと皮の食感が相まって、一気に満足度が上がる。10・20・30・40ヶとお得な大皿餃子の用意もあり、複数人で訪れて山盛りの焼き餃子に延々と箸を伸ばし続けたい。

ギョーザブラザーズ
住所:世田谷区成城 2-39-2 1F
TEL:03-5429-6340
営業時間:[ランチ]11:30~15:30 (L.O. 15:00) / [ディナー]17:30~23:45 (L.O. 食事23:00、ドリンク23:15)
定休日:日曜日
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【番外】狸小路
まるで小籠包のように溢れ出る肉汁に満たされる

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「狸小路」の所在地は世田谷ではない。しかし、そうとわかっていてもこの特製餃子たちを紹介せずにはいられない、譲れない理由がある。まず「厚め」どころではなく分厚い皮のもちもちとした食感が、一口目から感動を与える。そして心が踊り出す瞬間に今度はこぼれそうなくらいジューシーな肉汁が口いっぱいに広がるのだ。皿に載った状態ですら皮がたゆたうほど肉汁が溢れているのがわかる。鉄板にたっぷりと張った水で茹でるように火を通し、最後にいっきに焼き付けるこの特製餃子は、かつては店主のお母様がひとつひとつ丹精込めて手作りしていたそう。創業43年の歴史を重ねる狸小路に都外から通うファンも多いが、全国からの注文販売や持ち帰りの要望も後を絶たない。併せてオススメしたい味噌ラーメンは北海道由来ならではの間違いない味に身も心も芯からすっかり温められてしまう。

狸小路
住所:東京都狛江市岩戸南1-3-6(世田谷通り沿い)
TEL:03-3489-7814
営業時間:[月~土]17:30~翌1:00 [日・祝]17:30~翌1:00
定休日:水曜日

 

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記事の最後に掲載したのは、世田谷ミッドタウンにアトリエを構えるイラストレーター、オガワナホさんによる餃子マップ。前回の世田谷ミッドタウン パン屋マップに続く第二弾です。このマップは後日、紹介した各店や地域のお店などで配布します。これを機会に世田谷ミッドタウンをぶらり散歩してみてください。素敵な出会いがありますように。

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