窓辺を彩り、日々のうつろいを楽しむ

空気の澄んだ朝、起きたらまず窓辺の植物たちに声をかける。フラワーベースの水を替え、ついでに窓を開けて大きく深呼吸をしてみたら、からだも新しく生まれ変わる気がする…そんな一日の始まりを想像して、植物に寄り添う生活を始めてみませんか。季節の花を飾ったり、多肉植物を育てたり、窓辺を植物たちの部屋のように彩って、インテリアとしてだけでなく、日々のうつろいをより楽しみなものに。アスティエのガラスドームにあえてドライフラワーを置いたり、リサ・ラーソンの猫をさりげなく忍ばせてみたり、遊び心は無限に広がります。

多肉琺瑯カップ1,200円、ムスカリ球根鉢1,200円、ドライフラワーボトル2,800円、花（以上4点、fleuriste PETIT à PETIT） / コンポート＆ガラスドーム24,800円（アスティエ ド ヴィラット）（TOKYO RECYCLE imption 祖師ケ谷大蔵店） / フラワーベース16,740円、ボウル14,090円、リサ・ラーソン猫オブジェ4,860円（以上3点、CHUFFY）

とっておきの日用品で心地よいバスタイムを

インテリアのことを考えるとき、実は手を抜いてしまいがちなのがバスルーム。なかなか人目につかないし、消耗品だからとりあえず量販店で買い揃えてしまったり…。でも、本当は一日の疲れを癒して、リフレッシュできる大事な場所だから、自分をいたわる、お気に入りのものに囲まれたスポットにしておきたい。たとえばインドの手紡ぎ手織りのカディコットン製のタオルは、その柔らかな風合いで肌に触れるその瞬間も心地よく、ファンが多いアイテムのひとつ。毎日使うものこそ、思い切って贅沢にしてみるのも素敵です。

インド手織りカディコットンタオル各2,500円、インドコットンラグ4,800円、ラッシーグラス4,300円（以上、すべてRungta） / ニコルチェアー45,360円（HOUSE OF FER TRAVAIL） / トートバッグ3,780円（nostos books） / 多肉椀2,400円（fleuriste PETIT à PETIT）

毎朝の習慣のなかでお気に入りを育てる

忙しない日々でもお気に入りの器さえあれば、キッチンで済ませてしまうトーストとスープだけの朝食だって、きちんと呼吸を整えられる。スープカップとして使用している器は、長崎のカレーと工芸のお店「けやき」からやってきた、「カレー壺」として作られたもの。三谷龍二さんの桜の木で作られているバターケースは、今やなかなか手に入らない逸品。バターの油がゆっくりと染み込み、時間をかけて深みのある色に変化していき、毎日使うものを育てる楽しみを教えてくれます。リサイクルショップは常に品物が入れ替わるので、思いがけない出会いが待っていることも。

緑釉縁あり七寸皿 3,780円、カレー壺2,700円（ともに、欅窯 庄司宣夫）、インドの銅レンゲ1,296円（以上3点、工芸喜頓） / バターケース28,000円（三谷龍二）、白樺テーブルマット2,800円（ガリーナ）（ともに、TOKYO RECYCLE imption 祖師ケ谷大蔵店） / イギリスの黒い琺瑯鍋15,000円（Rungta）

感性を豊かにするアナログなものたち

アイデアが閃きそうな仕事空間ってどんな場所だろう。コミュニケーションもタスク管理も情報収集も手のひらで行えてしまう現代だけれど、あえてデスクはアナログなものに囲まれていたい。日本の骨董家具を、鉄を使って新たな印象に蘇らせた引き出しや、古材が生まれ変わった書類も入れられるバインダーなど、この世でたったひとつの一点モノに触れていると、感性がもっと豊かになりそう。伊藤環さんの小ぶりな白磁のランプシェードは、落ち着いたクリーンなイメージが和洋どちらの部屋にも寄り添います。

5段小引出30,240円（LE KUROGANE / HOUSE OF FER TRAVAIL）、用箋ばさみ Hello idea A4 9,720円、時計4,860円（ともに、noteworks） / ランプシェード - コード70cm20,520円（伊藤 環 / 夏椿）

お気に入りの場所をより充実させる

なんとなくしっくりくる「自分の場所」が、誰にでも家のなかにあるはず。資料や写真集を眺めるのも、手紙を読むのも、仕事の合間にコーヒーを飲むのも、だいたいその場所。ルンタでみつけた新しい季節に合う明るい色のラグを置いたら、足元から気分転換に。マガジンラックはよく見るとハンガーを再利用して作られたユニークなもので、アートブックを飾ればインテリアとしても映える一角に早変わり。ヴィンテージのカップ＆ソーサーでゆっくりとコーヒーを味わったら、残りの仕事を片付ける気力だって生まれます。

インド ウールラグ33,000円（Rungta） / ハンガーラック10,800円（noteworks） / 『Interiors』2,700円、『Neverland Lost.A Portrait of Michael Jackson』3,240円、『デイヴィッド・ホックニー』4,320円 （以上3冊、nostos books）/ イエンス・H・クイストゴーのカップ＆ソーサー （クローニデン　レリーフ）6,840円（CHUFFY）

自由に飾って家族の風景をつくりだす

ポスターやカード、子どものお絵描きなど、最近では可愛いマスキングテープで気軽にあちこちに貼れるけれど、あえてフレームに入れて壁面を賑やかに。古材の木枠フレームはひとつとして同じものがなく、木の温かみで飾るものに息を吹き込みます。小さな収納スペースを置くと生活空間をより立体的に広げる効果もあり、淡白だった白壁にも独特の表情が。本物のアンティークの本が使われているライトをつければ、特別な部屋に早変わり。子どもがいるとインテリアも難しく考えてしまいがちだけれど、ゆるく楽しみながら、家族の風景を作りませんか。

オリジナル・アンティーク本ペンダントライト・HONTO¥19,440（the CONTAINER） / フレーム12,960円（すべてnoteworks） / 木製ミニウォールラック9,500円、北欧ヴィンテージ ガラスキャニスター2,500円（ともに、TOKYO RECYCLE imption 祖師ケ谷大蔵店） / 『おかず咄』牧洋子1,944円、『華やかな食物誌』澁澤龍彦1,296円、『食べることの思想』戸井田道三1,296円、『ひさしぶりの海苔弁』平松洋子864円（以上4冊、nostos books）

暮らしに寄り添う、手になじむもの

眠りにつく前のひとときは、ゆっくりお茶を淹れてみる。一日を振り返って嬉しかったことを思い出したり、たとえ短い時間でも、心をほぐすことで優しい気持ちで明日に向かえる。毎日必ず訪れるその時間に寄り添う、自分の手になじむ逸品に出会えたなら。たとえば五十嵐元次さんの白磁の急須と湯飲みは、ユニークな持ち手や春らしいやさしい色味が、洋食器を好む方にも取り入れやすい作品。そして須田二郎さんのオーバルプレートは、もちろん毎日の食事にも使えるし、ディスプレイとしても大活躍です。どうやって使おうか趣向を凝らすのも嬉しい悩みです。

面取白磁土瓶 6480円、白磁高台湯呑1,728円（ともに、五十嵐元次／工芸喜頓）／オーバルプレート6,480円（須田二郎／夏椿）

【掲載アイテムの取り扱い店舗】

※商品詳細・取扱店舗情報ともに2017年3月14日現在の情報です。