特集
新しい賃貸物件のカタチ -カスタマイズ賃貸のススメ-
持ち家だけじゃなくて借り暮らしももっと楽しく過ごせるように。そんな世田谷ミッドタウンでの借り暮らしを充実させたいという想いから始まった松陰工務店による「カスタマイズ賃貸」という賃貸住宅。流行の「リノベーション」との違いはなんだろう?自分の好みを反映させられる賃貸住宅の新しい流れをご紹介。
文・写真:松陰工務店
“ニコイチ”化されて生まれ変わった部屋
事例2 若林 Sさん
次にご紹介するのは、三軒茶屋からお引越しされたSさんです。松陰神社前にオフィスを構え、三軒茶屋から通っていたSさんは、更新をきっかけに引越しを考えていました。その時に出会ったのが、隣り合った2つの12㎡の小さな部屋でした。この2つの部屋は二戸一(ニコイチ※)化される計画があり、それならば、と商業施設の企画設計のお仕事をされているSさんが、自分の住みたい家を実現したい。と入居を決め、改装プランの検討に取り掛かりました。
※二戸一とは、戸建住宅の形状で玄関が2つあり2住戸がくっついた住宅で、二戸で1つという意味で用いられますが、賃貸住宅の場合はもともと2部屋に分かれていた部屋同士の戸境壁を解体し繋げ、1つの部屋にする時に用いられます。
まず、解体を終えた段階で空間の確認をします。この物件、元々の2つの部屋がどちらも角部屋だったことで、二戸一化すると窓が3面についている3面開口の部屋になりました。住宅の密集地でも、とても明るい部屋になり、これまで日が当たりづらい住まいで暮らし続けてきたSさんの決め手にもなったようです。そんな部屋をどう改装するのか、松陰工務店が仮に検討したプランを元に、Sさんの理想の住まい方や、置きたい家具、使ってみたい器具を、図面や写真を使い共有していきました。このようなやりとりを経て、各所の仕様が決定し、工事が完了したお部屋がこちらです。
部屋が完成して、お引越し作業に取り掛かったSさん。食器や調理器具を置いていくと、もう1段棚があったほうが使いやすいな。あそこにも棚を作れるんじゃない? ということで、キッチンの棚を追加で取り付けるサポートをさせていただき、晴れて世田谷ミッドタウンでの新生活のスタートとなりました。
どちらの部屋も入居される方らしい部屋になり、これからどのように過ごされるのかが楽しみです。松陰会館では、このように自分の好みを反映させられるカスタマイズ賃貸をこれからも増やしていきたいと考えています。
数年の入居期間を経て退去、生活汚れのため原状回復、入居者募集、入居して、また退去したら原状回復。そんな賃貸住宅の流れを変えて、賃貸でももっと住みたくなる住まいを一緒に作っていきましょう。住みたくなる住まいを作って、働き方や、家族構成が変わったりしたら、また他の住みたくなる住まいに転居する。そんな賃貸暮らしができる日も、そんなに遠くないかもしれません。その頃には、いろんな人の個性によって、楽しくて住みやすくカスタマイズされた賃貸物件も増えているはずです。そうなれば、すでにカスタマイズされたお部屋に入居することで、自分の感性と掛け合わせた新しい生活の発見があり、もっと素敵な部屋作りができるかもしれません。
そんな風に考えると、今回ご紹介した部屋がもしも空室になった場合は、入居希望の方が殺到しそうですね。これからも、世田谷ミッドタウンエリアの物件、特にカスタマイズ賃貸から目が離せません。「世田谷ミッドタウンで暮らしてみたい」という方は、随時更新される物件情報と松陰工務店のフェイスブックページを、こまめにチェックしてくださいね。