特集

世田谷パンタスティック! -世田谷ミッドタウン パン屋マップ-

これまで、せたがやンソンの「人びと / はたらく人」で紹介してきたように、世田谷ミッドタウンには個性を感じるお店があふれています。地域を代表する老舗をはじめ、ベテラン・中堅どころ、最近では新しいお店の出店も相次ぎ、それぞれの個性が人と話題を呼び、街の景色をつくってきました。

数ある業種の中でも代表的なひとつがパン屋・ベーカリーです。そこで今回は世田谷ミッドタウンのファンタスティック改めパンタスティック!なパン屋さんにフォーカスしました。合計15選、それぞれのお店の特徴やパンづくりのコンセプトなどをご紹介します。

構成・文章:せたがやンソン イラスト:オガワナホ

ニコラス精養堂
103年前から街を見守るパン屋さん

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明治45年、松陰神社があるという事でおみやげ屋として始まったニコラス精養堂。戦時中に配給のパンも作るようになり今はパン屋さんとしても松陰神社前で愛されている。長い歴史の中では“シベリア”の発祥の地ではないかとも言われており、お惣菜パンから菓子パンまで種類も豊富で多くのお客様でにぎわう。おすすめは“・胚芽と胡桃のロースト食パン”は北海道小麦100%の生地にたっぷり入った胚芽とクルミが何とも香ばしく、しかも水を使わず北海道牛乳100%使用。また100周年を記念して作られた“松陰あんぱん”は卵黄を使用した濃厚なあんが特徴で今も据え置き100円だ。地域の人を大切に思うニコラス精養堂は、毎日たくさんの量を作る。実はここだけでなく、大学の購買などに卸していたり、保育園の給食用のパンも作っている。大人から子供までこの地域の人たちの“育ってきた味”を守り続けている。毎年恒例、去年のクリスマスにラム酒に漬けこんだフルーツを使用した“クリスマスフルーツケーキ”は売り切れ御免。予約も受け付けている。

ニコラス精養堂
住所:世田谷区若林3-19-4
TEL:03-3421-7276
営業時間:8:00~20:00
定休日:日曜、祝日

 

ブーランジュリースドウ
ライブ感あふれるパン

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今年で6年目を迎える「ブーランジュリースドウ」。オープン時から閉店間まで絶えずお客様でにぎわう店内に並ぶパンは、味はもちろん見た目も美しく両面から楽しめる。また時間帯で焼きあがるパンが違うので、出来立てがどんどん店内に運ばれている。いい匂いに包まれた店内と、次から次へと焼きあがるパンの生み出す活気がたまらない。この“ライブ感”も大切にしているそう。ホップ種を使用した人気の“食パン(世田谷食パン・世田谷山パン)”は予約必須。また、この食パンを使用した“ハニートースト”や食パン生地のコッペパンにあんこと発酵バターを挟んだ“あん発酵バター”も人気定番商品だ。シェフおすすめは“クロワッサン”。パンと同様、手間暇かけて作られている焼き菓子やジャムなどが豊富に並び、こちらも人気だ。クリスマスには“シュトーレン・和み”が11/25(水)販売開始。予約は11/16(月)からなので確実に手に入れたい方は予約マスト。

ブーランジュリースドウ
住所:世田谷区世田谷4-3-14
電話番号:03-5426-0175
営業時間:9:00~19:00
定休日:日曜、月曜(火曜不定休あり)
ブーランジュリースドウ Facebookページ

 

Fortuna(フォルトゥーナ)
オーナーこだわりの小麦

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2003年オープンのFortuna。安心・安全な国産小麦でパンを作りたいという想いから、“北杜の小麦”という1997年より生産され、福祉施設「緑の風」の力も合わさって作られている山梨県産の小麦を使用している。実はこの小麦、オーナーのご実家で作られているそう。惣菜パンも豊富でランチ用に朝買いに来るお客さんも多く、サンドイッチは午前中に完売してしまうことも。また、人気の食パン“パンドミ”は焼き上がり時間が入口の看板に書いてあるので焼き立てを狙い撃ちで買うこともできる。取材中には「12時に買いに行くから取っといて~」と常連さんからの電話予約も。定番商品はカレーパンとゴロゴロベーコンをいいとこ取りした“焼きチーズカレー“。おすすめは季節限定のあんぱん。今はカボチャとマロン、春はずんだ、6月は梅など季節の旬を楽しめる。12月にはシュトーレンも。売り切れ次第終了につき、気になる方は予約がおすすめ。

Fortuna(フォルトゥーナ)
住所:世田谷区世田谷1-10-19-101
TEL:03-3706-1977
営業時間:9:00~18:00
定休日: 水曜、第1・3火曜

 

Regaretto(レガレット)
パンと料理のマリアージュ

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イタリア語で「小さな贈り物」という意味のRegaretto。その名の通り7席しかないちいさな店内には小さなパンが並んでいる。約13年、自宅で料理教室をしており、もっとみんなにパンと料理を味わってほしいと料理教室とランチが出来る(金曜日は夜もオープン、他の日は要予約)パン屋が誕生した。ワインと料理の相性があるように、パンにも料理との相性がある。料理に合わせたパンで料理とのマリアージュを楽しんでほしいとオーナーは言う。パンは手ごねでバターや砂糖も少なく極力ヘルシーに作られている。パンのランチは前菜にはこのパン、次はこのパンと1つ1つに小さなパンが付き、最後はデザートパンで〆となる。定番のパンは“コロネ”や“ブリオッシュ”“しらすのパン”。おすすめなのはワインによく合う“おつまみパン”どのパンも買ってすぐ食べるものではなく、家に持ち帰って一度温め直して食べるように作られている。あくまでも料理との相性を意識した新しい感覚のパン屋さんだ。ボージョレヌーヴォの季節にはプレゼントにぴったりなブドウをかたどったパン、12月にはクリスマスメニューが登場する。

Regaretto(レガレット)
住所:世田谷区世田谷4-1-11
電話番号:03-3413-4340
営業時間:11:30~19:00(金曜は21:30まで)
定休日:日曜

 

ピーターセン
若林にやってきた駒場の老舗

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駒場で50年近く続いていたパン屋さんが2013年、若林にやってきた。“街のパン屋”でありたいという想いは、パンのレパートリーにも表れており、人気定番商品の “クリームパン”や“チョココロネ”からお食事パンにおすすめの“ベーコンフレンチ”など様々。若林に移転してから発売している “塩パン”は食べると中からジュワッと溶け出す塩気の効いたバターと自家製ハーブソルトに丁度いい固さの生地が絶妙。その他にも客層豊かなお店らしく柔らかいパンから固いパンまで揃っている。クリスマスにはシュトーレンも販売。「いつも皆さんの食生活に寄り添っていたいんです」と奥様が話すように、お客様本意、リクエストにはできるだけ答えている。「毎日少しずつ買いに来られるなら焼きたてを」と食パンなどは少量でも販売。イートインコーナーもありコーヒーは無料、絵本は小さいお子さんがお母さんの買い物を待っていられるようにと、多方面からの気配りが嬉しい。駒場のお客様も通えるようにと選んだ若林でも早速、街の人気店になっている。

ピーターセン
住所:世田谷区若林4-6-1
営業時間:8:00~18:00
定休日:木曜、第4水曜(月々の詳細はFacebookページをチェック)
電話番号:03-5787-6872
ピーターセン Facebookページ

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