特集
せたがやンソンの誘惑|VOL.3
上町「鹿港(ルーガン)」の知る人ぞ知る名物といえば「まん頭」。あんまんや肉まんとは異なり、具材の入っていないふわふわの蒸しパンのことだが、シンプルなだけに、どうやって食べたらいいのかわからない人もきっといるのでは? 「おいしい食べ方を知っているのは常連さん」という店主、小林貞郎さんの言葉どおり、料理家のたかはしよしこさんも、まん頭を愛して止まないファンの一人。世田谷ミッドタウン在住歴10年以上のたかはしさんに、このエリアの住み心地と、おいしいまん頭の食べ方を教えてもらいます。
文章:薮下佳代 写真:山川哲矢 構成:加藤将太
まぐろとセロリのカルパッチョのつくりかた
イタリアで食べた思い出の味を再現した、たかはし家の定番料理。セロリの香りがたまらない大人のカルパッチョに仕上がった。シンプルな一品なので、いいまぐろといい調味料を使うことがポイント。塩麹は市販のものや、自分で作ってもおいしいのでチャレンジしてみて。
<材料 / 4~5人前くらい>
まぐろ・・・1さく(230g)
セロリ・・・1本
塩・・・適量
塩麹・・・小さじ1
オリーブオイル・・・大さじ2
レモンの皮・・・適宜
<つくり方>
まぐろは脂の少ないものを選び、薄くスライスしておく。
セロリは茎の筋を取ってみじん切りに。葉っぱも細かくみじん切りにして、混ぜ合わせておく。
そこへ、塩麹とオリーブオイル、混ぜる。
お皿にまぐろを広げて盛りつけ全体に塩をふっておく。その上にたっぷりとセロリソースを敷く。上からレモンの皮のすりおろしをかけて完成。
まぐろでセロリのソースをたっぷり巻いていただきます。セロリが薬味になり、意外だけれど最高の組み合わせに感動するはず!
台湾風豆漿(ドウジャン)のつくり方
台湾の朝ごはんの定番「豆漿」。アツアツの豆乳を入れると酢で固まり、まるで、即席茶碗蒸しのような食感に。
<材料 / 4~5人前くらい>
豆乳・・・320g
溶き卵 ・・・1個
鶏の蒸汁 ・・・小さじ2
醤油 ・・・小さじ2
黒酢 ・・・小さじ2
ネギ みじん切り・・・小さじ2
香菜・・・適量
乾燥小海老・・・適量
<つくり方>
豆乳は小鍋で温める。沸騰するとき、吹きこぼれに十分注意する。
豆乳は沸騰直前のアツアツの状態がポイント。蒸し鶏の漬け汁、醤油、黒酢、小エビ、ネギのみじん切りを入れた器に、アツアツの豆乳をお箸でかき混ぜながら入れ、仕上げに香菜を散らす。
1分ほどおくと優しい茶碗蒸しのような豆醤の出来上がり。
たかはしさんがつくってくれた料理を食べて、「おいしい!」と口々に言いながら笑顔になって、みんな幸せだった。料理って、人を笑顔にする。シンプルで奥深い仕事だなと、たかはしさんを見て、うらやましくなった。
せたがやンソンでは後日、まん頭サンドを再現する機会として、たかはしさんによる料理教室を開催予定! 詳細は後日発表しますので、せたがやンソンのウェブサイト、Facebookページ、Instagramアカウントにてご確認ください。