ゆかりのある松陰神社前で開催する久々の料理教室
せたがやンソン初となるイベント企画として、「たかはしよしこさんの料理教室」を告知したのは5月の終わりのこと。たかはしさんのファンにとって驚きのことだったようで、またたく間に定員を超えた応募となり、最大定員の16名で開催されました。
料理教室の会場は東急世田谷線松陰神社前駅からすぐの場所にあるコミュニティスペース「shoinstyle」です。各テーブルには、キッチン用具と材料などが準備され、参加者にも実際に調理していただきます。エプロンを持参して参加した女性たち16名は、みんなニコニコ顔。それもそのはず、たかはしよしこさんの料理教室は、とても久しぶりのことなのです。しかも、ずっとゆかりのあった松陰神社前での開催とあって、たかはしさん自身、感動もひとしお。
「実はずっと松陰神社前でクッキングスタジオをやりたくて物件を探していたんです。結局タイミングが合わず、西小山で『S/S/A/W』というレストランをオープンすることになりましたが、やっぱりここでもやりたいなって。それが今日実現してとてもうれしいです」とたかはしさん。
まずは、『せたがやンソンの誘惑|VOL.3』でご紹介した上町の「鹿港」の名物であるまん頭を使った「まん頭サンド」の具材から。今回のこのメニューを考案するきっかけとなったのが、台湾で食べたまん頭のおいしさでした。その味を再現すべく、たかはしさんの「思い出の味」からレシピを起こしてくれました。
中に挟む具材は記事内でもご紹介した、台湾風蒸し鶏、にんじんのナムル、香草ミックス、台湾風じゃりじゃりピーナッツ塩に加えてさらにもう一品、ズッキーニの麹醤油ナムルも登場。にんにくと麹醤油がなんとも香ばしくて食欲をそそります。
台湾での思い出話をしながら手早く料理をつくるたかはしさん。台湾で買ってきたというスパイス(スターアニス、花椒、シナモン、クローブ)を加えて蒸すだけの蒸し鶏は、とても簡単ながらその香りはまさに台湾そのもの! そのエキゾチックな香りにみなさんうっとり。おなかがぐぅとへってきます。「この煮汁を使ってじゃがいもを煮れば、肉なしだけどとってもおいしい肉じゃがのできあがり」なんておいしい小ネタも惜しみなく披露してくれるたかはしさん。みなさんメモに余念がありません。
味と食感の決め手となる「台湾風じゃりじゃりピーナッツ塩」もイチから作り方を教えていただきました。みんなで味見すると「おいしい!!」という歓声が。少しずつ小分けにしてお土産に。何にかけてもおいしく変身する魔法の調味料で、たかはしさんの娘さんは白いごはんにまぜておにぎりにするとパクパク食べるのだとか。
料理教室のあとには街に繰り出して
たかはしさんのデモンストレーションを見たあとは、参加者全員で仕上げていきます。2種類のナムルを作り、具材を盛りつけたら、あとはふかふかに蒸し上がったまん頭に挟めば完成です。
自分で好きなだけ具材を挟み、じゃりじゃりピーナッツ塩を振りかけ、最後にはお好みでたかはしさんが考案し、富山の「つりや」さんとのコラボで誕生したという「氷見コンカラー油」をたっぷりかけて。大きな口を開けて、いただきます! 各テーブルでは感激の「おいしい」の声が! まん頭の生地のおいしさに驚く人も多く、「帰りに『鹿港』に寄って絶対買って帰ります!」と感動している様子でした。
この日、たかはしさんが使っていた食材のほとんどは、桜新町にある「ムスビガーデン」で買ったもの。ムスビガーデンの魅力について熱を込めて語っていました。試食会の後には、たかはしさん特製のエジプト塩、アルル塩、富山コンカリーなどの人気の調味料の即売会も開催され、みなさん大喜び。ここまで一同に揃うことはなかなかないので、みなさんどれにしようかと悩んでいました。
久しぶりの料理教室を開催したたかはしさんに感想を聞いてみると……。「みなさんが楽しそうに作ったり、食べたりしている反応を直接見れて、とても楽しい1日でした」とにっこり。
「松陰神社前にはすてきなお店がたくさんあって、『MERCI BAKE』のスイーツ、『縁側カフェ』の甘酒も飲んでほしいし、『鹿港』に寄って必ずまん頭を買って家でも作ってみてくださいね。そのまま上町まで行けば『工芸喜頓』もあるし、おいしいコーヒーが飲める『YOUR DAILY COFFEE』のレモンケーキも食べてほしいし、『夏椿』にも寄ってほしい。このエリアはお散歩するには最適な場所なんですよ」と、世田谷ミッドタウンの魅力をたっぷりと語ってくれました。
「シンプルな食材で作り方も簡単なのに、こんなにおいしくなるなんて!」という参加者の声のとおり、たかはしさんの作るごはんの魅力はそこにあるのかもしれません。食材がいいから、少し手を加えるだけで、とびきりおいしくなるのです。「毎月開催してほしい!」という参加者の声も多く、これからも継続して開催していきたいイベントとなりました。
おいしいレシピはこちらから。上町の鹿港へ行って「まん頭」を手に入れて、ぜひおうちで包(パオ)してみてくださいね。