特集

世田谷ミッドタウン コーヒー&サムシング

美味しいコーヒーを飲めるお店がたくさんある世田谷ミッドタウン。ただコーヒーを楽しむだけではなく、絶品の焼菓子に心地よい音楽、本に囲まれた空間や昭和の名残を残す昔ながらの喫茶店…幅広いスタイルで個性際立つお店が目立ちます。そんなコーヒーと“サムシング”を存分に体験できるお店全15選をご紹介。あなたに合う“サムシング”が見つかりますように。

構成・文章・写真:せたがやンソン イラスト:オガワナホ

桜新町|Lien de SAZAESAN
サザエさん焼きを片手にラテアートに癒される

長谷川町子美術館と桜新町駅を結ぶサザエさん通りに位置する「Lien de SAZAESAN」は、サザエさんの歴史が知れるカフェスタイルのお店だ。看板メニューは、サザエさん焼き。サザエさんと波平さんとタマが象られた大判焼きは、通り沿いから焼き上げる様子を見ることができ、甘い香りに思わず足を止めてしまう。子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで街の住民が次々と訪れては、自然と顔をほころばせていく。サザエさん焼きと合わせて楽しんでほしいのが、アートカフェラテ。サザエさんの顔が浮かぶラテは、有機栽培のコーヒー豆を使い素材にもこだわる。非加熱の生ハチミツを使用するソフトクリームや愛らしいタマドーナツなどラテと合わせたいメニューも充実。ご近所さんが飽きないようにと、季節に合わせて提供する限定メニューにも力を入れる。店内の足跡を辿ると屋根にタマが眠っているという仕掛けも。サザエさんは、いつだって私たちを笑顔にしてくれる。

Lien de SAZAESAN
住所:東京都世田谷区桜新町1-8-9
TEL:03-5799-6781
営業時間:10:30〜19:00
定休日:月曜(祝日の場合はその翌日)
Lien de SAZAESAN ウェブサイト

 
 

松陰神社前|STUDY
食事のあとに彩りを添える、名脇役のようなコーヒー

2010年にオープンした「STUDY」は地域に開かれる街の食堂だ。週替わりの定食やオープン当初からある子ども向けのメニュー、出来立て弁当にもファンが多い。素材にもこだわった優しい味付けは、老若男女問わず誰もが安心して食べられる。食後にデザートを堪能してもいいし、コーヒーでひと息つきたくなる日もあるだろう。オープン時から提供するのは、世田谷代田の「グラウベルコーヒー」のオリジナルブレンド。「時代に流されずに変わらずやっていくものの一つとして、オープン時から提供しているハンドドリップコーヒーはずっと同じなんです」と話すのは、店長の岡本さん。浅煎りの焙煎がメインストリームとして広がりつつある近年だが、中深煎りのしっかりとしたボディがある一杯を淹れている。食事やデザートに彩りを添える、名脇役のような存在としてコーヒーを位置付ける。街の人に寄り添うSTUDYで食事とコーヒーをぜひ楽しんでほしい。

STUDY
住所:東京都世田谷区若林4-20-7 1F
TEL:03-6804-0106
営業時間:ランチ 12:00〜15:00 LO、ティータイム 15:30〜18:00(土・祝日のみ営業)、ディナー 18:00〜21:00 LO
定休日:日曜
STUDY ウェブサイト

 
 

松陰神社前|This___
人と人のあいだにコーヒーがある

くらしのものとこどものもの、そしてコーヒーのある小さなお店、「This___」。世田谷通りから松陰神社通り商店街に入って1分ほど歩くと見える、コーヒーのプラカップがちょこんと乗った看板が目印だ。少し時間があるなら、ぜひコーヒーを飲みながら雑貨を見てもらいたい。「OBSCURA COFFEE ROASTERS」のルワンダの深煎りで、苦味や酸味を抑えて飲みやすく淹れられたコーヒーを片手に店内を見回していると、店員さんが雑貨やその作家さんについて一つひとつ丁寧に教えてくれる。親しい友人とのコーヒータイムのような感覚で話が弾んでいくから不思議。作品のように大切に作られた暮らしの道具に触れていくうち、自分の生活に対する気持ちが少しずつ見えてくる気がする。雑貨を買いたいのか、美味しいコーヒーを飲みたいのか。もしかしたら話を聞いてほしいだけかもしれないけれど、どんな気持ちで行っても、いつもあたたかく迎えてくれるお店だ。

This___
住所:東京都世田谷区世田谷4-2-15 1F
TEL:03-4500-7257
営業時間:11:00~18:30
定休日:水曜、臨時休業あり
This___ ウェブサイト

 
 

松陰神社前|106 COFFEE STAND and Men's Salon
美容室が併設された空間で飲む、心地よい一杯

世田谷通り沿いのマンションの1階。温かみのある木枠に大きなガラスがはめ込まれたオープンな印象の扉の前に立つと、足元に表れる「106」の文字。奥に目を向けるとバーバーサインがあり、美容室が併設されている珍しい形態のコーヒースタンドだ。笑顔で迎えてくれるバリスタの民部田さんは、元リケジョ。フラスコやビーカーなどの器具に囲まれた“実験場”で美味しい一杯を研究し続けている。スパイスが好きと話す民部田さんのおすすめは、ダーティチャイ。世田谷代田のスパイスレストラン「ボンナボンナ」から仕入れたスパイスを独自で調合し煮出す。エスプレッソと合わさることで、甘すぎず程よく薫るスパイスが心地よい一杯だ。レンガの壁面は、展示スペースとして約1ヶ月のペースで変展示が開催され、コーヒーカップに押されているスタンプも展示に合わせて作成するというこだわりよう。明るい陽射しが差し込む独特な空間で、気持ちのよい時間を過ごしてほしい。

106 COFFEE STAND and Men's Salon
住所:東京都世田谷区若林3-15-3
TEL:03-6413-8992
営業時間:12:00〜22:00(日・祝日は20:00まで)
定休日:水曜
106 COFFEE STAND and Men's Salon Instagramページ

 
 

世田谷|カフェ アンジェリーナ
変わり種のコーヒーを本格派の洋食とともに

街の人から絶大な信頼を寄せられ、2019年で創業29周年。お昼時は、近隣に勤める男性や小さな子供を連れたママたち、夜はお酒を嗜みに足を運ぶ常連さんなど、深夜2時まで営業している店内は常に賑わいが絶えない。創業時より提供するビーフシチューは、たっぷりの赤ワインと炒め玉ねぎでコクを出し6時間以上煮込んだ本格派。ディナーコースでは、サラダやラタトゥイユなどとコーヒーもセットになる。マスターの櫻井さんの好みだと言う苦味のあるコーヒーは、食後にぴったりだ。お酒の種類も多く揃える「アンジェリーナ」ならではの魅力は、変わり種のコーヒーも楽しめること。ワイングラスで提供するアイリッシュコーヒーは、ウイスキーが入ったカクテル。キャラメルオーレは、手作りのキャラメルクリームとカフェオレを混ぜ、生クリームを乗せたデザート感覚で飲める一杯だ。カウンター越しに櫻井さんとの会話を楽しみながら、コーヒーの持つ幅広い魅力を感じてほしい。

カフェ アンジェリーナ
住所:東京都世田谷区世田谷1-15-12
TEL:03-3439-8996
営業時間:11:30〜26:00
定休日:月曜

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